消えた同級生【玩具の女編】
朝から夜まで遊んで、体はくたくただった。

車で帰り、セイコちゃんを送っていく太門さん…

泊まってきたりして…

二人とも、私があの事を少しでも忘れられる様に気を使ってくれたんじゃないのかな

二人の優しさが身に染みた。

せめて犯人がわかれば…

そんな事を考えながら、私はいつの間にかベットで横になっていた






夏休みも終わりに近づき、私は先日の逮捕の報告書を出しに太門さんの所まで来ていた。

「あれ?太門さんがいない」

いつもの場所に太門さんはいなくて、私はしばらく事務所をウロウロ探していた。

廊下に出た時、私の正体を知らない捜査員の人達が数人、喫煙室の部屋で話をしていた。

良かった…一応制服着てきて…

そんな事を考えていた時、信じられない話を聞いてしまうことになる…

「上野先輩はホント、スゲーよ」

「まだ若いのに出世間違いねーよ」

ん?太門さん?

私は思わず聞き耳を立ててしまう…

「ヤバイ奴ら、かなり挙げて、あの事件も解決出来そうだって聞いてるぜ…」

「秘密兵器を使ってるらしいぜ…」

「あの人ならありえるな…」

ふふふ、それって私の事!?
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