消えた同級生【玩具の女編】
「えー?俺が22の時にお前が産まれたから、39!?はぁ…歳は取りたくねーなー、オジサンだよ…」

ガックリしながら、ネクタイに手をかけよたよたと歩いて行く



嘘ついた!!


どっちが本当なの?嘘なの?本当なの?


どうして!?


私は太門さんが信じられなくなっていた。

一番、一番信じてた人なのに…!!





翌日私は学校の図書館に行った。

もし、あの人の話が本当なら太門さんは14年前の卒業生という事になる…

私は卒業アルバムを探していた

14年前…尾賀先生のクラス…

先に中学の分を見つけ、私は逆算して一冊を手にした。

私は震える手を必死に堪えながら、ページをめくった。

私は今より少し若い尾賀先生の写真を見つけた瞬間、言葉を失ってしまった。

そして…もう一人……


同じページに、あの人がいる!!!


茫然とその場に崩れてしまった…

太門さんは私に嘘をついている…

一体何の為に?

私に何かを隠したいから?

わからない…何にも信じられない…!!

誰を信じればいいの?

……そんな…







「…お父さん…」
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