消えた同級生【玩具の女編】
二人は今とは違う幼い顔で、楽しそうに写真に写っている。

見たことのない顔、見たことのない二人…

何もなければ二人は普通に結婚して、私達は4人で暮らしていたのだろうか…




その秘密の為にも、早く事件を解決したいというモチベーションが上がってきたのに、何も進まない。



私は役立たずだ…



蒼湖にも申し訳がたたないよ

早く解放してあげたいのに

アルバムを見ながら空を見た。秋のよく晴れた一日。
そろそろ文化祭か…解決したら、私は文化祭に参加できるのかな…

また転校しなきゃいけないかもしれないな



……そうしたら、寒河江にはもう会えない…

私は心の何処かでそれを気にしている。

解決すれば、次の学校へ





私はため息をついて、中庭に目をやった。




「え!?」

そこには信じられない光景があった!
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