消えた同級生【玩具の女編】
「死んだ仲間もいる。あの頃は不満や不安のエネルギーを、外に発散させてたからな、壊したり殴ったり…若かった…

そんな俺も今は教師だぞ?お前だってこれから先、生きていかなきゃいけないんだ。生きることにもっと意欲的になれ!

お前は頭がいいんだから、この先色んな仕事を選択できる。その時に素晴らしい何かを得られるかもしれない。

未来は無限で、まだ決まっていないんだ。創造しろ!未来を!な?」

背中をドンと叩かれ、尾賀は笑いながら去って行った。


俺は叩かれた背中をさすりながらしばらく呆然と立ってしまった…


だけど押された背中が痛くて…

尾賀がずっと背中を押してる様な気がして…


俺はその勢いのまま走りだした。

背中がジンジン痛んでるうちに…

この勢いが止まる前に…









彼女の元へ
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