消えた同級生【玩具の女編】
甘く優しく、ゆっくり丁寧に…

私は触れているその瞬間だけが幸せだった




でも寒河江は、それ以上私に触れることは無い。




私はエッチなのかな…

寒河江にもっともっと触って欲しいって思うなんて…

求めて欲しいって思うなんて…




蒼湖みたいに…




そうすれば私はあの影の呪縛から解放されて、寒河江でいっぱいになるのに…

きっと……満たされるのに……

でも寒河江は違うのかもしれない

私は蒼湖じゃないから

私はきっと代わりだから…



でも、それでもいい、寒河江が笑ってくれるなら…

私は蒼湖の代わりでもいいけど、もっともっと近付きたい

好きだから…










文化祭の準備が忙しくなり、クラスはみんな準備に取り掛かっていた。

うちはベタだけどお化け屋敷……
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