消えた同級生【玩具の女編】

あまりに冷静かつ深刻な太門さんの表情と答えに、生唾を飲み込んだ。

「…ふ、復讐？」

「うん、あくまで想像の域だけどね。年表から推測すると、先生と蒼湖は付き合っていたかもしれない。まあ、そうじゃないかもしれないけど…二人は好き合っていた。
ところが噂を立てられてしまったために、死という運命が二人を引き裂く。原因は同じクラスの仲がよかった奴だ。
こいつさえいなければ、好きな人とこんな風に引き裂かれることはなかったのにと怨むようになる。
…じっくり時間をかけて、蒼湖は相手を陥れる為の計画を立て、いざ相手を手玉に取り、どう料理してやろうか、…となる。」

「こわっ！」

真剣に太門さんの話に耳を傾ける。

「無防備な姿に包丁をいつでもたててやれると優越感になる。」

うん、うんと頷く…

「っていうのは嘘で…」

「って嘘かよ！！」



「正解は別にあるんだよ…」


「へ？」