消えた同級生【玩具の女編】
「愛してるよ………」




ホントニ?…ワタシヲ?

ワタシノコトヲアイシテイルノ?




「愛してるよ………『蒼湖』」

ハッ!!!!!

と気付いて目が覚めた。




…夢だった





私は起き上がって安座をする

自分の膝を抱きしめる



『自分の不安が夢に出る…』



そう聞いた事がある。



怖い…

私…知ってるクセに

寒河江が蒼湖の代わりに私といる事をわかってるクセに…

涙が溢れてきた…


切ないな…












翌朝、偶然下駄箱で寒河江と会ってしまった。

「よう、おはよう…」

優しい顔で微笑む寒河江を見て、夢を思い出してしまう…

「おはよ」

笑ってみせるのに、何で泣きそうになるんだろう…

笑おうとしてるのに
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