消えた同級生【玩具の女編】
寒河江の手がブラウスに入ってきたとき、私は思わず身体を強張らせてしまった。
「怖いか?」
寒河江がゆっくり唇を離して、心配そうな声を出す。
「ううん…違うの…」
「…やっぱりやめるか?」
「え?ううん、やめたくない…あ、私じゃやっぱりダメ?あんまりいい身体じゃないし…」
プッと寒河江が吹き出した。
「誰もそんな事言ってねぇだろ!」
「私…汚れてるから?」
私が心配な声を出した時、寒河江の顔は真顔になった。
「お前は汚れてなんかない。誰に何かされたって、お前はお前だろ?そういう考えはやめろ。俺がやめようか聞いたのは、俺の問題だ…」
「寒河江の?」
「今なら引き返せる…でもお前を抱いたら、俺は引き返せない。お前が俺の大事な人になる。そしたらもう失えない…失えない人間を作るのが怖い…」
「私が死ぬと思う?」
「この世に絶対なんてない。現に俺は一人、いや二人失った…」
「怖いか?」
寒河江がゆっくり唇を離して、心配そうな声を出す。
「ううん…違うの…」
「…やっぱりやめるか?」
「え?ううん、やめたくない…あ、私じゃやっぱりダメ?あんまりいい身体じゃないし…」
プッと寒河江が吹き出した。
「誰もそんな事言ってねぇだろ!」
「私…汚れてるから?」
私が心配な声を出した時、寒河江の顔は真顔になった。
「お前は汚れてなんかない。誰に何かされたって、お前はお前だろ?そういう考えはやめろ。俺がやめようか聞いたのは、俺の問題だ…」
「寒河江の?」
「今なら引き返せる…でもお前を抱いたら、俺は引き返せない。お前が俺の大事な人になる。そしたらもう失えない…失えない人間を作るのが怖い…」
「私が死ぬと思う?」
「この世に絶対なんてない。現に俺は一人、いや二人失った…」