消えた同級生【玩具の女編】
「じゃあ、約束する。寒河江を悲しませることはしない。いつも傍にいるし、離れたとき危ないことはしないよ。」

「約束?」

「うん。傍にいる、いつも
…だから、して欲しいな…」

私は顔が赤くなるのを下を向いて隠した。

「あのね、これ言うの相当恥ずかしいんだよ!でも、あの恐怖を消し去りたい!早く寒河江でいっぱいになりた…」

急に力強く抱きしめられて、私は一瞬息が止まった。

「わりぃ…そこまで言わせて…」

私は話せない代わりに首を横に振った。

そしてゆっくり離れてまたキスをした。

寒河江がゆっくりソファに私を横にして、開いたブラウスの隙間からまた指を入れた。

私はゆっくり目を閉じようとした時、重大な事に気付いてしまった!!

「ごめん、タイム!」

「はぁ?」

「制服がシワになったら太門さんにばれるかも!そしたら殺される!待って!脱ぐから…」

私は慌てて飛び上がり、立ち上がって寒河江に背を向け、ブレザーを脱いで椅子の背もたれにかけた。

緊張する手を無理に動かしながら、早い呼吸を寒河江にバレないよう何とか落ち着かせて、ブラウスのボタンを一つ一つ外す…
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