消えた同級生【玩具の女編】
「いや、お前は初めてだった…」

「え?ウソ…」

寒河江は私の背中や腰をゆっくり撫でながら話し続ける。

「お前は蒼湖と双子だろ?俺は何回蒼湖とヤッたと思ってるんだ?あいつの身体はほぼ知り尽くしてる…双子なんだから身体の造りとか、どこがいいとか大体同じだろ?体質は同じなんだから痛くしないようにすることだって出来る…」

…そうか…そんなもんか

「じゃあ、私の最初の人は寒河江なんだね…」

「そうだな…」

私はまた寒河江の腕に潜り込んだ

「大事にする?」

プッとまた寒河江が笑った

「おう。大事にする…」

嬉しくて嬉しくて、私も笑った。

「…思えばお前には最初からヤラれたな…あの時からお前は光の中にいた。」

「え!?いつ?」

「朝早くベランダにいた…あの時からお前は眩しかった…闇から引きずり出されそうな予感があった…」

寒河江が見たこともない楽しそうな顔で、話をしてくれるのが嬉しい…

「お前の笑い声は、教室を明るくする…俺はお前が笑ってるのを見るのが幸せだった…」

「寒河江…それって…」

私の事、好きだったの?
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