消えた同級生【玩具の女編】
「…な、何かご用ですか?」
「あんたに用があってね…上野サン」
「…何ですか?」
「あんたはこの部屋でまたいかがわしい行為をしただろ?お仕置きしなくちゃと思って…」
「何ですか?いかがわしい行為って…」
近くで見るとこの人の目…
この人もなんかの麻薬をやってる…
どこかまともじゃない!
「俺のお気に入りの場所からこの部屋はよく見える…ほら、あそこ」
彼が窓の外を指さすと、屋上に出る為の踊り場が見える。
確かに踊り場の窓から、この部屋は丸見えだ…
「昨日あの寒河江とあんたは動物みたいにヤッてただろ?」
私の顔がカーッと赤くなった。
「覗きなんて随分悪趣味ですね!」
私は少しずつ近付いてくる王子と一定の距離を保って後ろへ下がった。
「ホント、女なんて生き物は何でこんな低俗で下品ななんだろうね…」
「何ですって?」