消えた同級生【玩具の女編】
「あんたが先生に選ばれなかったのは、その心の汚さじゃない!?人を利用してばかりで、最低な奴!」

「うるせーな、馬鹿女!女という性別だけで先生に想われたクセに!
お前は何度踏み付けても踏み付けても湧き出てきやがって、気味が悪い。
…まあいい、また打ってやるから、また自殺しろ…」


「あんただけは許さない…」



怒りが、こんなにも強い怒りが込み上げてくるなんて…


たった一人の私利私欲のために二人の人間が死んで、寒河江があんなに苦しんだかと思うと…許せない!!


私は掌が切れるほど強く手を握った。

王子が近付いて来た時、私は注射器から目を離さなかった。

逃げれば負ける…

こんな奴に…絶対私は負けたりなんかしない!
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