消えた同級生【玩具の女編】
寒河江にはもう会えないかも…

今までの事が鮮明に頭を駆けていく

走馬灯ってやつ?

最初は受け入れてもらえなかった

駅前のファミレスで話したこと。二人で先生の日記を読んだこと。私の欠けた記憶の時のこと。

そして抱き合ったこと…


でも1番寒河江が輝いて見えるのは、彼の満面の笑み

私が1番大好きな寒河江!
寒河江、大好きだよ…

もっと一緒にいたいよ…

あの時の自分の勘を、信じれば良かった!




そう思ったときだった…


蒼湖が手招きしている。

私は死ぬの?




それなのに、どうしてだろう、私は水の中に投げ出される感覚を味わった。

夢の中で経験した、あの感覚…
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