消えた同級生【玩具の女編】
どうか、あなたの人生が光り輝くものでありますように
私の事は気にしないで、新しいあの女の人と幸せになって…
私はこの苦しみから解放されるの
眩しい光の中で目を開けた。
心地良い風が吹き、辺り一面緑の絨毯が広がっていた
私はこ高い岡の上のベンチに座っていて、隣の大きな木の木漏れ日を浴びていた
「綺麗だな…」
隣に緋色が座っていることに気がついて私は頷く
風も光も気持ちが良くて、幸せな気分…
そっと私の手を緋色が包んで、私は彼を見つめた
言葉ではなかったけど、彼は私の大好きな笑顔を向け、確かに伝えてきた
『愛してる』と…
私は嬉しくて嬉しくて彼の手を握り返す
「私も…愛しているよ…」
涙が零れた