消えた同級生【玩具の女編】
生まれ変わったんだな…

新しく…

「星子には気の毒だったが、思い出さないように会うのをやめてもらい、碧依という人格が確立した時、蒼湖を
…死んだということにした…」

太門が俯いた。



「星子には1番悪いことをしてしまった…ずっと一人で育ててきた一人娘を、途中から俺が奪った…

しかも、思い出さないように母親として忘れられ、名乗る事すら禁じられる…

これほど辛いことはないだろうな…」


寒河江は葬式で話した星子を思い出した……


悲しみを出し尽くした、あの辛い顔…


「ま、俺と結婚すれば自動的に母親になるんだけど…
碧依は先に気付いちまったからな…双子と思い込んでるみたいだが…」
< 322 / 369 >

この作品をシェア

pagetop