消えた同級生【玩具の女編】
「緋色…?」

私がぐちょぐちょの顔で緋色の顔を見上げると、いつもの優しい顔がそこにあった

「…お前が生きてくれてるだけで、もういいんだ…」

緋色…

緋色の目から涙がこぼれる

「お前が生きてるだけで、俺は、幸せなんだ…」

緋色…

私達はまた強く抱き合った










終わった…、全てが。




闇が、長い長い孤独が、辛かった日々が終わる。





私達の先には光り輝く未来がある

今やっと、前に進むんだ…




二人で








私達は長いトンネルを抜け、未来へと一歩踏み出した
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