消えた同級生【玩具の女編】
「夢じゃないよ…私、ここにいるよ」

「ああ…、だけど…俺は何度も夢でお前を見てきた…必ず朝目が覚める夢で」

私は起き上がって緋色にキスをした

「もう安心してよ…ここにいるから…」

緋色は潤んだ赤い目で私を見つめると、力強く抱き寄せて抱きしめてきた

「絶対護るから…だから、俺より先に死なないでくれ」

「うん…絶対死なない。一緒に幸せになるんだから…ごめんね、ごめん、緋色」

「蒼湖…愛してるよ…愛してる…」

「緋色…私も愛してる…大好きだよ」

緋色がキスをしてきて、懐かしい感覚に襲われた

あの頃毎晩抱かれていた時と重なる感覚…

私は抱かれることで、昔の記憶や感覚を間近に思い出していた

何度も何度も甘い声で名前を呼ばれて、よく知ってる唇と手が優しく触れて、私は気持ちが良くて何度も何度も満たされる…
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