消えた同級生【玩具の女編】
それまで、金曜の夜は緋色の家に泊まりに行っていいって許可を貰った

土日は家族で過ごすんだって!

私は短い時間を大事に過ごすことにした





「…淑ちゃん…話があるんだけど、いい?」

「な、何よ改まって!」

私は淑ちゃんを人気のない場所に呼び出し、自分の話を包み隠さず全て話した。

誤解がないよう、緋色に最初にされたことは言わなかったけど…

自分が蒼湖だという事、何に悩んでいたか、何故自殺したのか、そしてこの事件…全て話終わる頃には、淑ちゃんのハンカチはグチャグチャだった

「ごめんね、ずっと言えなくて、たくさん悲しませて…」

「バカ!バカバカバカバカ…言ってくれれば…
でも、良かった…生きてて…生きてる…」

「淑ちゃんが撮ってくれた緋色との写真、大事にしてたよ。ありがとう」

「うっ…バカ〜!」

二人で抱き合って、何時間も泣き通した

大事な親友だもん!今度こそ全部話せた…
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