消えた同級生【玩具の女編】
エピローグ

再生






「最後の命令だ、蒼湖。
泣くな、笑え、幸せでいろ。
こんな事は人生の中でたったの数年だ。俺達は地獄を見たんだ。そう考えれば、未来を創造できる今はすごい幸せだろ?
お前が望むなら、俺は何度だって愛してるって言えるし、会いにだって行く。お前が笑うならなんだってしてやる。
俺達は何度忘れても、何度だって巡り会って恋愛出来るんだから。何回だって再生する。
信じろ…

愛してるから…」





新しい制服に身を包みながら、携帯を閉じる

この、柄にもなくハートマークだらけの保存メールを…



「バカ…」

私は青空を見ながら、一歩踏み出した




この空の下で、今彼は幸せに笑ってるんだろう…


私も笑ってる


二人が存在するこの世界で…




それが、私達の望んだ世界
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