消えた同級生【玩具の女編】

「二人は無理矢理引き離され、蒼湖のお母さんは色んな嫌がらせを受けて離れざるをえなかったって。
父は絶縁するつもりで離婚を要求。だけど蒼湖のお母さんも妊娠して、何かされるのを恐れまた姿を消してしまい、続いて私の母が病気で亡くなった…。
色々あったけど、父は私をすごい可愛がってくれているし、私は父の事を尊敬してる。
確かに浅はかで失敗したりしたかもしれないけど、人を愛する事をちゃんと知ってる人間らしい人なのに、あんたは何なの？
悩んだり苦しんだり、失敗とかしないの？知りもしない人の事を、馬鹿にできるくらい偉いワケ？」

先生が怒りで震えていた…

「生意気な！お前は自分の妹がどうやって死んだのかわかってるのか！？
いやらしい…、この学校始まって以来の醜聞だ！恥だ！あいつはあろうことか中学生の分際で…」

バンっと突然の音に、びっくりしてみんなが音の主を降り向いた…