消えた同級生【玩具の女編】
私は何となく予想していた事が、確実に見えて来た気がした

「いや、そんな事よりあんたに頼みがあるんだよ!」

「え?な、何?」

頼み!?私転校してきたばっかりなんだけど…

「寒河江さん、助けてほしい。もう全然笑わないし、俺らがどんなに誘っても、ダメなんだ…。
あんな風に生きたまま死んじゃった寒河江さん、見たくないんだ!
頼む!多分あんたしか助けられない!寒河江さんを、前みたいに元気にしてあげて!」

えぇぇぇー!?

私はア然としてしまった。

「私だって、多分だめだよ!全然相手にしてくれないし…」

超無視されてるのに〜

「いや、あんたなら何とかできる!あんたなら、きっと心を開く…」

「そんな〜。」

私は困り果てた。けど一生懸命なその友達想いな姿に、断る事ができなかった。

「とりあえず出来る限りの事はしてみるけど、期待しないでね」

ため息混じりの言葉に加賀美は喜び、御礼をいいながら笑顔で去って行った。




その後の授業は全部自習になり、私は教室にいない寒河江を探し回った。
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