消えた同級生【玩具の女編】
「お前の肌は滑らかだな…」

後ろから寒河江が覆いかぶさり、既に何もまとっていない私の背中に手を擦りつけた

「すげえスベスベ…」

私は静かに床に落ちた自分の指の影を見つめていた



そんなに気に入られるなら、スベスベに生まれたくなんかなかった…

何回続いたのか、休んではして、休んではしてを繰り返している



いつになったら解放されるんだろう…?

「もう…やめて…」

「何で?朝はまだ先だぜ?」

私の髪を撫で続けている



まだ続くの?まだ我慢しなきゃいけないの?

「あれ?お前うなじの下にホクロがある!可愛いー!」

そう言うと寒河江は私のうなじにキスをした

私は自分の身の毛のよだつ感じに襲われ、肩をすくめる

「…お前…」

寒河江が何かに気付き、突然触るか触らないかの指先で、私の背骨を腰から首にかけてすーっとなぞった

私は前進に鳥肌が立ち、身体がビクンと跳ね上がってしまった…

「お前、背中が弱いんだ!へぇー」

すっかりご機嫌になった寒河江は、ご満悦な声を上げていた




そんな時寒河江の指が突然止まった

「…なんだ?この傷…」



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