消えた同級生【玩具の女編】
私は答えなかった…

今となってはそんな事、もうどうでもいい…

もう何も元には戻らないんだから…




寒河江がゆっくり私の肩を引き寄せ、自分の方を向かせる

月明かりの下、どうしてか寒河江が笑っている様に見えた

その悪魔のような綺麗な顔をゆっくり近づけ、私の唇を奪う

何度も何度も………



指は私の体を弄び、やがて何度も背中の傷にキスを繰り返し、私は眉間にシワを寄せながら痛みを堪えた…

人形になって従えばいつか終わる…




彼が果てるまで……






何度だって……












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