消えた同級生【玩具の女編】
夕方になり外が暗くなっていた

母は仕事が忙しく、あまり帰って来れない



…いつ相談しよう…こんな事言えない…どうしたら…

そんな時、ちょうど玄関のチャイムが鳴った…

「おかあ…さん…?」

私は急いで布団から飛び出し、チェーンをかけたままドアを開ける…



「ひっ……!」

恐怖で声が上擦った…

「よう、蒼湖。サボりのわりには元気そうだなー?」

寒河江が冷たい笑いを浮かべて立っていたのだ…

私は急いでドアを閉め鍵をかけて後退りをした

何で…、何でうちに?

「蒼湖ー、おい、開けろよ」

ドンドンとドアを叩く


私は耳を塞いだ


「開けないなら、これ見ろよ…」



何かが郵便受けに落とされる

私は恐る恐るそれをとると血の気が引いた…



それは私が気絶してるときに撮られた、裸の写真だったから…




「見たら開けろよ。開けないなら近所のポストに入れて歩くぞ」

私はぞっとして慌ててチェーンを外し、鍵を開ける

勢いよくドアが開けられ、寒河江は中に入って来た

「よう、よく撮れてるだろ?」

「……何で?何が目的なの…?」




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