消えた同級生【玩具の女編】
写真を持つ手が大きく震え出していた



私の目の前には悪魔がいる

…美しく残酷な悪魔が……



「何でって?脅しに決まってるじゃん。頭使えよ」

バカにしたような冷たい笑いをまた重ねた

「…終わりじゃないの?まだ何かしなきゃいけないの?」

「終わりじゃねえよ、始まりだよ、俺らの!」

その言葉に冷や汗が吹き出した

「何で?そんなに憎いの?」

「いや。憎いんじゃねえよ。ただ、せっかくいいおもちゃも手に入れたことだし、飽きるまでは遊びたいじゃん」

さらりと残酷な事を言ってのける



私は恐怖のあまりその冷酷な瞳に、吸い込まれそうな感覚にすらなった

「おもちゃ?何で私なの?回りにたくさん女の子がいるじゃない!何不自由なく遊んでたくせに…」

「思い通りにならない女を自由にするのが面白くなっちゃってさー。しかもお前の身体、癖になりそうだし…」

淡々と話すその一言一言に恐怖が染み渡る…

「だから、転校するなんて言わずに、俺のおもちゃ決定だから。
とりあえず、明日から荷物まとめて俺の家に来いよ」


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