消えた同級生【玩具の女編】
「こっちむけよ、蒼湖…」

私が目を開けて寒河江を見上げる。

「怖いか?」

私は涙目で小さく頷く。

止めてくれるの?

そんな姿を見て寒河江は優しく微笑んだ。

「慣れるから大丈夫だ…」

寒河江がキスをする

…終わったのかと思うほど長く…深く…

上手く呼吸ができず、離れた時には大きく息を吸い込んだ。

寒河江はこの前とは全然違って優しかった。

丁寧に時間をかけて私に触った。

…私にはわからない…

この間はあんなに乱暴だったのに

…あんなに無理矢理だったのに…

こんな生々しい行為に、何でそんなに時間をかけるのだろうか…

「蒼湖、足の力抜けよ…」

寒河江が太ももを掴む。

言われるままに従って私は目を閉じながら足を寒河江に預けた…

寒河江が何かしてくれたみたいで、痛みはほとんど無い。

それが不思議だった…

規則的にベットが軋む…

私は目を開けることは無かった。

自分の身体が震えていないことには気付かなかった……

突然寒河江の動きが止まった

「蒼湖…」

私はゆっくり目を開けた…
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