消えた同級生【玩具の女編】
椅子が上がり変な格好にされる

恥ずかしかった

「じゃあ力抜いてね…」

私はお腹の中が変な感じになるのをしばらくこらえた


「うーん、はい、じゃあ尿検査するから、トイレに行って紙コップに名前を書いて、終わったらボックスに出してね!」

「はい」

椅子がゆっくり下がり、私は下着をはいてトイレに向かった

言われた通り済ませてまた待合室に戻ると、緋色がニッコリと笑いかける

私がソファに座ろうとした時、カーテンから白衣を着た若めの男の人が現れた

「こんにちは」

先生の笑顔は爽やかで優しい

「如月蒼湖さん、14歳…で間違いありませんね?」

「はい」

「ふーん…妊娠検査ということでしたが…
…残念ながら流産されています…」

「え?」
「は?」

私達は同時だった

「実はですね、流産にも色々種類がありまして、如月さんの場合は、赤ちゃんが弱くて上手く子宮に留まることが出来ずに流れてしまったんです…
これはお母さんがどんなに気をつけてもどうにもなりません…」

流産…
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