どうしようもない深い暗闇をそれぞれが持っていた。
そして、みんな間違っていた。みんな罪を持ち、罪悪感と闘って、他人を怨んでいた。
だけど。
見渡せば周りには優しさが溢れている。世界は暗闇ばかりじゃない。そこに見失っていた愛が、気づけなかった優しさが。
誰がみんなを傷つけていたのか。考えれば考えるほど深みに入っていくミステリーの部分と、切ない幼かった二人の愛。
暗闇があったから二人は強くなった。傷痕があったからみんなが強くなろうと上を向いた。
たとえ死にたくなるほどの絶望を味わっても、後から笑って話せるようになるかもしれない。
そうなった時。
初めて本当の強さと幸せが分かる。
それは全ての人間に通じることなのかもしれない。
どうか二人の未来が
ささやかな幸せで溢れていますように。
素敵な作品をありがとうございました。