私の彼氏
「お、いいねー」
パシャッー
「じゃあラストー
三人て肩組もっかー」
は…?
ちょ、いやです!むり!
そう思ってる間に
藤城直樹の腕にがっちり捕まった。
「はい、おっけー!
三人ともお疲れさまー」
このカメラマンさん
一生恨む…
「2人ともありがとね
お礼っと言ったら何だけど、ご飯とかどうかな?」
いや、絶対いや。帰る!
「うそー!めっちゃ嬉しい!」
きゃーきゃー騒ぐ音々。
待って、待って
この流れって…
「あ!でも今日はダメだぁ…
洸とご飯の約束してるんだったぁ…」
洸って言うのは音々の彼氏の
国田 洸(くにた こう)
良かった…帰れる。
「じゃあ、私も…」
「え⁉理緒ちゃんもデート⁉」
急に焦り出す藤城直樹。
なんだこの人。
てかいつの間に名前を。
「いえ、デートはないですけど
2人でご飯っていうのも嫌なので。」
「ちょっと理緒!失礼じゃん!」
「いや…いいんだよ。そりゃ知らない人だしね。急にごめんね。」
悲しそうな笑顔。
なんか
悪いことしちゃったかも。
そう思って謝ろうと思ったら
「よしっ!長期戦でいくか!」
…はい?
「理緒ちゃんが俺のこと嫌いっていうのは分かったけど、
俺は理緒ちゃんのこと本気だから!」
そう言って
さっきまでと同じ笑顔で笑った。
…意味わかんない