吸血鬼が幽霊になって何が悪い!
ささやかながら庭もある。
一大決心して家を建て、幸せの絶頂だったのだろうが、一緒に不幸も降ってきたわけだ。
すっきりしたデザインの玄関のドアには鍵がかかっていた。
裏へ周り、鍵のかかっていない窓を探す。
床下まであるリビングの窓が開いていた。母親と思われる人物がテーブルに料理を並べている。
夕食の準備を済ませ、これから病院に向かうのだろう。
一階のリビングと和室に翔也の姿はない。
子供部屋は二階か?