ずっと一緒
大好き
お父さんは、自分も禁煙しようと頑張っていたので、コウキも仲間にしたかったのだろう。
「ホイ」と言って、その本をコウキに渡すとすぐに出て行った。
二人で目を合わせて笑った。そして眠りについた。
翌日、街へ買い物に出かけ、お揃いのミサンガを買い、お互いの腕につけた。 「ずっと一緒にいれますように…」と私は願った。
そして夏も終わりに近付いた頃、コウキは学校が始まるため愛媛へ帰る事になった。
初めての「遠距離恋愛」が始まった。
この時はまだ遠距離という実感がわいていなかった。コウキが愛媛へ帰る日、私はお母さんと一緒に港へ見送りに行った。
コウキの両親も来ていて、少し話をした。
お母さんが、私に向かって「コウキの病気の事は知っとるんかね?」
ととても心配そうな顔をして聞いてきた。
「心臓が悪い事は知っています」と答えた。
…お母さんは、不安そうに「サクちゃんを悲しませる事になったらどうしよ…」と言った。
私はそんなお母さんを、何言ってるんだろう?と思いながら見ていた。
…少し重い空気が流れた。「あっ、行かないけん」 コウキの大きな声が響いた。コウキは荷物を抱えて歩き出した。私は泣くのを我慢し、コウキに手紙を渡した。
「ホイ」と言って、その本をコウキに渡すとすぐに出て行った。
二人で目を合わせて笑った。そして眠りについた。
翌日、街へ買い物に出かけ、お揃いのミサンガを買い、お互いの腕につけた。 「ずっと一緒にいれますように…」と私は願った。
そして夏も終わりに近付いた頃、コウキは学校が始まるため愛媛へ帰る事になった。
初めての「遠距離恋愛」が始まった。
この時はまだ遠距離という実感がわいていなかった。コウキが愛媛へ帰る日、私はお母さんと一緒に港へ見送りに行った。
コウキの両親も来ていて、少し話をした。
お母さんが、私に向かって「コウキの病気の事は知っとるんかね?」
ととても心配そうな顔をして聞いてきた。
「心臓が悪い事は知っています」と答えた。
…お母さんは、不安そうに「サクちゃんを悲しませる事になったらどうしよ…」と言った。
私はそんなお母さんを、何言ってるんだろう?と思いながら見ていた。
…少し重い空気が流れた。「あっ、行かないけん」 コウキの大きな声が響いた。コウキは荷物を抱えて歩き出した。私は泣くのを我慢し、コウキに手紙を渡した。