ずっと一緒
真剣な顔をして話をする岡平君に、私は「頑張ってね」などの励ましの言葉を送る事はできなかった。
告白しようかものすごく悩んだけど、告白してフラれるより、気持ちを伝えずにずっと好きでいる方が幸せやん。って思ってた。
ただフラれるのが恐かっただけなんだ。
そして遂に3月がやってきた。岡平君は進学のため、バイトを辞めた。他にも何人か辞めていった。
私は送別会には参加しなかった。別れるのが辛かった。その代わり、辞めた人達、一人一人に手紙とハンバーガーの型をしたストラップを作ってプレゼントした。
そして、岡平君は愛媛へと旅立った。
…もう遠くに行ってしまったし、諦めて新しい恋をしようと何度も思った。
でも岡平君は私の頭の中から消えなかった。授業中やバイト中、何度も何度も考えてしまう。そんな日がずっと続いた。
好きで好きで仕方なかった。でも心のどこかで無理な恋なんだと自分に言い聞かせていた。
それでも諦められずに時々メールをしていた。
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