【短編】レタスとサバ
「ほ、本当ですか?」

アナウンサーは明らかに苦笑い…

「あれー?言ってませんでしたか!?僕らは商店街公認のカップルですよ!」

すっっっごいとびきりのキラメキスマイル!!

「ねぇ!レタス!」

コ、コワイ…

サバが…

サバの目が…

私は仕方なくまぁ…と言いながら営業スマイルをして、カメラを向き「よろしくお願いします」と手を振ってみる…

「へぇ、美男美女のカップルだなんて羨ましい!」

ちょ、ちょっと!アナウンサー!私を睨まないでよ!

怖い!目が笑ってない!!

何なの〜!?

「僕の恋人レタスのいるフレッシュフレッシュ!もよろしくお願いします。以上、突撃!人気の商店街でした」

カウントと共にサバがピタリと場を締める…

敵ながらあっぱれ

って違う!!

「ちょっとサバ!!何であんな事言ったのよ!!」

「え?だって事実だし…」

「事実って!」

か、彼女じゃないじゃん!

その時私の携帯が鳴り出した

友達からバンバン質問の電話やメールが鳴り響く

「ちょっと待って!違うの!隠してたわけじゃ…」
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