【短編】レタスとサバ
ここの商店街には3年に一度、宣伝するアイドルが決まる…

一代目は花屋のかすみ姉、二代目は私の姉キャベツ、そして三代目は……


私はレタス

日夜自分磨きに没頭中!

目指すは商店街のアイドル!

「今日『魚力』で鮎の安売りだから、あんた買ってきなさい!」

「えー!」

何でよ!魚力なんて行きたくない!!
…だってあそこには…

「鮎はあんたの好物でしょうが!早く行かないと夕飯無しよ!」

く〜!オニババア!


私は仕方なく魚力まで歩くことにした…

やだな〜、あそこにはサバがいるんだもん…




「いらっしゃい!レタスちゃん、取っておいたわよ〜」

「わー!ありがとうございます」

私はとりあえず笑う…

よしよし、サバはいないな…

「あれ?レタス?いらっしゃい」

げぇっ!!奥にいやがった!

私はあえて無視をした…

「もう!レタスってばまだ怒ってるの?」

知らないよ、お前なんか…

「はい!お待ち!…あれ?あんた達、まだ仲直りしてないのかい?」

オバサンが心配した顔をする


「あら、ごめんね、うちの子がアイドルになっちゃって…」
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