【短編】レタスとサバ
「…清花先輩…」

先輩は明らかに驚いた顔で、私の姉を見つめている

なんだか、ただならない声のトーンに私は二人を見比べた

「な、何?」

ってか、何でお姉がここにいるの!?

「あんた、今度は妹なの!?」

「え!?」

「あんなにしつこく断ったから、今度は麗花ってワケ?」

「いえ、違います…、麗花さんの事は、清花先輩の妹だからじゃなくて…」

「え!?」

私はしつこく二人を見比べる

二人は知り合いで、話の流れから行くと先輩はお姉ちゃんの事が好きだったみたいで、断られたから…私?

って、替わりかよ!!

いや待てよ?この感じ…お姉がしつこく断ったって事は

もしや………

例の………

「ストーカー!?」

私は先輩から一歩後退りをする

「え?す、ストーカー?」

「麗花…コイツは違うから!とにかく、あんたが好きなのはこの顔でしょ!?麗花が好きなんじゃない!悪いけど、この子、決まった相手がいるから、手を引いて!」

お姉はそう言うと私の手をわしづかみし、強引に引っ張って行った
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