【短編】レタスとサバ
私は守られるだけのお飾りなんて嫌なの

一緒に守っていきたいの…

私のこの大事な場所を!








それからも私はサバの目を盗んでは、ちょこちょこテレビに出るようにしていた

ゴマシオすら呆れ始めていたが、サバの雷が日に日に大きくなっていくのがちょっと恐ろしかった

「レタス!そんなにテレビに出たいの!?」

「出たいに決まってるじゃん!今より若いときなんて無いんだから!」

負けじと私もサバに食い付く

「はぁ〜、じゃあ頼むから、今度から俺と出てよ…」

「いいの!?」

「俺のいないところでテレビに出るのは止めて…」

サバはしょんぼりと諦めたように私に話した

ふっふっふっ

私を仲間はずれにした罰だよ!



私はだんだん、アイドルの座よりもサバに仕返しするのが楽しくて仕方がなくなっていた

この時の私って能天気だったよ…

バカだった

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