【短編】レタスとサバ
男は回りを威嚇しながら後退り、今まさに逃げようとしていた

どうせテレビに写ってる…

いずれ捕まる!!



でも!!!

私はサバの手をギュッと押さえて、涙を懸命にこらえた

サバの傷も…、何よりここで捕まえられないのが悔しい!

みんなの無念が…



「麗花、頼む…、アイツを」

「嫌だってば!離れない!!」




アイツが去ってしまう





消えてしまう…




その時だった!!!








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