【短編】レタスとサバ
「おばさん!私、サバとなんか結婚しないよ!」

「アラ!それは困ったわ〜、みっちゃんとちゃんと約束したんだから」

みっちゃん…美代子…うちの母さんだ

母さんとおばさんは高校からの親友だ…

だからって勝手に約束されても困る!

「レタス!諦めろ。商店街中がお前らの結婚認めてるんだぞ〜。いまさら婚約解消なんて事になったら、指差されるぞ!」

ゴマシオが横から入ってくる

「だから、いつ私がサバなんかと婚約したっていうのよ」

「覚えてないの?幼稚園からずっと言ってたじゃん!」

サバも笑顔で入ってきやがる…

「アンタそれでいいの?他に好きな人出来ないんだよ?」

「…え〜別に?」

ダメだコイツ!!

何でこんなのに負けたのか、自分が腹立たしくて仕方ない!!

「じゃあ、アイドル辞めたら考えてあげる!フンッ」

私はツーンと振り返って家路に向かった…

何で本当、あんな奴に負けたのか…

超悔しい!!!


私は寝る前に顔と髪のパックを念入りにやった…

いつアイドルの座が転がって来てもいいようにしておかないと!!
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