【短編】レタスとサバ
劣等感プリンセス
毎朝念入りに髪を巻く。
根元がちょっと黒くなってきてる!染めなきゃ…
私は美に関して手を抜かない
だっていつアイドルの座が回ってくるかわからないし!
「行ってきまーす」
私が家を出ると目の前にたまたまサバがいた
「あれー!偶然!一緒に行こうよ」
ちっ!
私達は同じ高校…一緒に行こうが行くまいがどうせ同じ方向だ…
「ねえ、レタス!昨日どうだった?」
ツーン
「ちゃんとリポートできてた?」
ツーン
「そういえば、かすみ姉と太宰が結婚するんだって」
「うそ!」
私はつい反応してしまった…
かすみ姉は花屋の看板娘で、美人で、ついこの間街の短大を卒業して帰って来たばかり…
太宰は本屋の息子で、高校を卒業して後を継いだばかり。ボーッとした感じでそっけなく、どうもあの二人っていうのが、ピンとこない…
しかも、太宰の方が年下じゃん…
「かすみ姉の猛アタックに、太宰が観念したんだって!」
し、信じられない…
「あと、今年のミスコン、レタスが最有力候補だってよ!」
「…興味ない」
学校より、商店街だもん!
根元がちょっと黒くなってきてる!染めなきゃ…
私は美に関して手を抜かない
だっていつアイドルの座が回ってくるかわからないし!
「行ってきまーす」
私が家を出ると目の前にたまたまサバがいた
「あれー!偶然!一緒に行こうよ」
ちっ!
私達は同じ高校…一緒に行こうが行くまいがどうせ同じ方向だ…
「ねえ、レタス!昨日どうだった?」
ツーン
「ちゃんとリポートできてた?」
ツーン
「そういえば、かすみ姉と太宰が結婚するんだって」
「うそ!」
私はつい反応してしまった…
かすみ姉は花屋の看板娘で、美人で、ついこの間街の短大を卒業して帰って来たばかり…
太宰は本屋の息子で、高校を卒業して後を継いだばかり。ボーッとした感じでそっけなく、どうもあの二人っていうのが、ピンとこない…
しかも、太宰の方が年下じゃん…
「かすみ姉の猛アタックに、太宰が観念したんだって!」
し、信じられない…
「あと、今年のミスコン、レタスが最有力候補だってよ!」
「…興味ない」
学校より、商店街だもん!