【短編】レタスとサバ
商店街は私が生まれる頃はこんなに人がいなかった…

私と同じ歳の子供はサバだけ

だから私達は幼なじみ

下の歳の子供は今はたくさんいるけど、私達は二人だけ

昔は仲が良かったのに…

サバが裏切った

私の欲しいものを奪ってしまった…

そしてサバがなりたかった私のポジションに今立ち、作りたかった商店街の雰囲気を、サバが作り上げていく…

私がなるはずだったのに…

私が作るはずなのに…

奪われた…

1番身近な人間に


羨ましくて、妬ましい…

サバになりたい…









私はずっとサバになりたかった…
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