【短編】レタスとサバ
「今度の『突撃』うちに来るってよ!」

「うそ!」

私が手伝ってると母さんに言われた

「うちの看板娘は今はあんたしかいないんだから、あんたが紹介してね」

そう、お姉が大学生で不在の今、この店の看板は私がしょっている!

ふっふっふ…見てなさいよ、サバ!

私の方がアイドルに相応しいってことを、この県内中に知らしめてやるから!!

私はその日からパックとトリートメントを念入りにやった…

テレビ写りが映えるように







「レタス!気合い入ってるじゃん」

私はいつもよりオシャレをしていた

普段はしないようにしている化粧だってした

「あんたより私の方が相応しいって事をみんなに証明させてやる」

サバを睨んでやった…

フン

「ふーん…レタスは俺を引きずり下ろしたいんだ?」

「当たり前でしょ!裏切って横取りしたんだから」

「じゃあ、勝負だね!」

「はー?あんたなんかに負けないわよ!」

サバが私に挑戦的な笑みを向け、私が睨みを効かせていると横から声をかけられた
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