キミと生きた時間【完】

限界まで握りしめた拳には爪が食い込み、傷ができた。


それと同時に、心にも大きな傷を負った。


クラス中から邪魔者扱いされ、だれも仲間に入れてくれない。


先生だってわずらわしい子と心の中で舌打ちをしているに違いない。


心が悲鳴を上げる。


もうダメ。


誰か助けてよ。


誰か、この苦しみから解放して。


惨めで、悲しくて、つらくて、悔しくて、情けない。





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