キミと生きた時間【完】

「……――樹里、大丈夫?無理に話そうとしなくてもいいんだよ?」


「ありがとう。でも、大丈夫だから」


「そっか……」


「中学では辛い事ばっかりで楽しい事なんて数えられるくらいしかなかったの。その日も、あたしは放課後、落書きをされた机を雑巾で拭いてたの」



そして、一度呼吸を整えると再び話し始めた。
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