キミと生きた時間【完】
「世界中の全員が君をバイキン扱いしたって、俺はいつだって君の味方でいるよ」
彼の声は優しくて温かい。
いつだって味方でいると言ってくれた彼の言葉に、胸に熱いものが込み上げる。
ずっとずっとずっと、ひとりっきりだった。
いじめを受けて戦っている時、孤独で仕方なかった。
どんなに声を上げても、誰もあたしの味方になってくれる人はいなかったから。
だけど、彼はあたしの味方になってくれると言ってくれた。
「ありがとう……」
彼の背中に腕を回すと、彼は更に力を込めてあたしを抱きしめた。