キミと生きた時間【完】
「好きな人って、城内高校の生徒なの!?ケイジも城内高校なんだけど!」
「う、嘘!!本当に?」
「本当!!2年生じゃケイジと同い年だよ~!!知り合いかもしれないなぁ」
樹里の彼氏であるケイジ君と宇宙君には意外な接点があった。
「彼の名前教えて?ケイジに聞いてみるよ」
目をキラキラさせながらそう言う樹里。
あたしは思わず口ごもった。
「ごめん、あたし……宇宙君の名前知らないの」
「その、『宇宙君』っていうのはあだ名なの?」
「そう。あたしが勝手につけたあだ名」
「ふぅーん。それなら、名前聞いたら教えてくれるんじゃない?」
あたしは力なく首を横に振った。