キミと生きた時間【完】
いつも悩みを聞いてもらっている宇宙君に何か言葉をかけてあげたいのに、何の言葉も浮かばない。
あたしは宇宙君にいつだって励ましてもらったのに。
それなのに、励ましの言葉の一つも見つけられないなんて。
「さっきから、何考えてんの?」
「べ、別に何も考えてないよ……?」
「もしかして、俺のことどうやって励まそうか考えてる?」
「えっ!?どうして分かったの!?」
素っ頓狂な声を上げるあたしに宇宙君は「やっぱりな」と笑う。