キミと生きた時間【完】


その時、背後に人の気配を感じた。


誰かが砂利を踏みながらこちらに歩いてくる。


何気なく振り返ったあたしは、目を見開いたままその場で凍りつく。


血の気がサーッと引き、足がガクガクと震える。


どうしてここにいるの……?


どうしてこの場所を知ってるの……――?


そこには取り巻きをひきつれた美奈子が立っていた。




< 158 / 326 >

この作品をシェア

pagetop