キミと生きた時間【完】

「……――ここじゃあれだし、どっかいかない?」


「えぇ!!本当に?いいんですか~?」


「あぁ」


「でも、里桜は……――」


「里桜はちょうど帰るところだったし。……そうだよな?」


素っ気ない態度の宇宙君の態度が気にかかりながらも声には出さずに小さく頷く。


「……――俺も君のこともっと知りたいから」


「えぇ~!?嘘ぉぉ~超嬉しい!!」


「やったじゃん、美奈子!!」


キャッキャとはしゃぐ美奈子の隣で柔らかい笑みを浮かべる宇宙君。
< 165 / 326 >

この作品をシェア

pagetop