キミと生きた時間【完】
「……――もう、会うのはやめよう」
宇宙君はあたしの隣でピタリと立ち止まり、サラッとそう告げた。
そう言われる予感はしていたけれど、いざそうなると気持ちがついていかない。
「嫌だって……言ったら?またあたしが神社に来たらどうする?」
お互いに目を合わさずに遠くを見ながら言葉を交わす。
「もう来ない」
「どうしてこんなことになっちゃったの?あたし、何かした?」
「里桜のせいじゃない。俺が悪いんだ」
「……――やっぱり、樹里と何かあるの?」
「そう思うならそれでいい」
「樹里が言ってたの。同じ中学に彼氏がいるって。ベランダで必死に励ましてくれたって。それって……宇宙君のこと?」
そうであってほしくない。
だけど、そう尋ねずにはいられなかった。