キミと生きた時間【完】
「お弁当箱、置いて行って?明日も作るし、洗わないといけないでしょ。ねぇ、明日のおかずは何がいい?」
「……――めて」
「今日のお弁当どうだった?少し失敗しちゃったけど、お母さんまた明日も頑張ってつく……――」
「やめてよ!!もういい加減にして!!」
「里桜……?」
「もう、お弁当なんて作らなくていい!!」
「里桜、やっぱり何かあったの?お母さんに話してくれない……?」
心配そうに眉を下げるお母さんの顔が何故か怒りを煽る。